過去と、今と、未来の狭間で【進撃の巨人 エルヴィン R18】
第1章 その瞳に映るのは・・・・
「我慢せず出しなさい」
「―――あっ・・・・・」
本人は頑張って耐えようとしたようだが、
エルヴィンがそれを吸い上げたせいで、
その努力も虚しく呆気無く達してしまった。
ナナシは身体を震わせながら放心したように口を開いていて、
その表情もエルヴィンを欲情させるには充分可愛らしいものだった。
一滴も零さないように吸い上げ全部飲むと、
トロンと呆けた表情のナナシと目が合い、
エルヴィンはニッコリ微笑う。
「美味しかったよ、ナナシ。大分溜まっていたようだね」
エルヴィンの一言に我に返ったらしく拘束している腕を振られたが、
それを難なく掴み、またベッドへ身体を縫い止めた。
「甘い時間を使って、こんな事を聞きたくなかったのだけれど・・・、
君はナイルに頼み事をしたね?何故俺の父親の事を調べようとした?」
「・・・・・・・っ!?」
ナナシが息を呑んだのを見て、やはり何かあるのだとわかる。
しかし、ナナシがまた口を引き結んで
無言を貫こうという姿勢になったため、
エルヴィンは溜息を吐いた。