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狐薊❪信長協奏曲❫

第2章 殿



「…宮ちゃん」

真剣な表情のサブローに思わずのどを鳴らす

「夫婦仲、よくないの?」

ぼそりと呟かれた言葉に思わず唸ってしまう
決して悪くはないんだけど
いいのかと言われればそうでもないと答えるしかないようなそんな関係で
黙っている私に何を勘違いしたのか立ち上がる彼

「よし、デートしよう」

かなり話をぶった切る内容にその場にいたサブロー以外ぽかんと彼を見上げた

「で、えと?」
「うん、行こう」

帰蝶さんに伸ばされた手を帰蝶さんが取る
そうすれば走り出した彼らに私と恒興ちゃんは目を見合わせ
弾かれたように追いかけた
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