第9章 -期待-(花巻貴大)**
……チュ。
気がついたらオレは、
すみれにキスをしていた。
自分がこんな我慢できないタチだとは
思ってなかった。
唇をはなし、すみれの目を見る。
「それは…わたしの台詞です。」
…⁈
照れながら恥ずかしそうに
すみれが言った。
「はは…♪
すみれの期待通りでいいと思うけど?
オレ…すみれが好き♪」
スーパーボールすくいが
したいというのも、遠慮して、
素直に言えないすみれだけど…
今度からオレのコトが好きって、
イヤほど言えるようにしてやっからな♪
---End---