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〜Lemon Candy Story〜

第31章 -冷静-(赤葦京治)


〜bonus story〜


-赤葦side-


「は⁈セット⁇」


無意識鈍感すみれから解放され、
やっと少し落ち着くと、
すみれは紙袋から
ゴソゴソ何かを取り出した。


「うん。キャミとショーパン。
水着とお揃いの花柄で、
セットになってるんだよ。
ちえりのはセットがないから、
デザイン少し違うんだー。」


そう言って、
すみれはまた着替えた。


「ほらね?」


……。


たしかにおなかは隠れた。


お尻も…まだ若干際どいけど、
さっきよりはマシ。


隠れる面積が多いから、
橘さんと同じデザインじゃなくて
よかったとも思う。


でも、胸元が微妙に見えているのが、
ものすごく気になった。


「どうかな?
ちえりみたいに細かったら、
セットじゃなくてもいいけど、
やっぱりおなか出すの、
恥ずかしいもん。」


…やっぱりすみれの感覚は、
ちょっとズレている。


オレが言ってる意味を
すみれは全然わかっていない。


「可愛いよ。
でも、やっぱりパーカー着て?」


オレはすみれの頭を
ポンポンとしてから、
スマホを取り出し、あるものを調べた。


「京治?」


「ほら、コレ。ラッシュガード?
パーカーの濡れても平気なヤツ。」


「え?うん。
ラッシュガードは知ってるけど…」


オレは○天でいくつか見て、
すみれの水着に合う
白のラッシュガードを見つけた。


「コレでいい?」


「え?」


ピッ。


「買ったから。
明日すみれんちに届く。」







「えぇっっ⁈」



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