• テキストサイズ

〜Lemon Candy Story〜

第28章 -対抗-(二口堅治)


「ふ…二口くん⁈」



突然の不意打ちのキスに
わたしは動けなくなってしまったが、
やっとの思いで言い返す。


「わ…わたし…返事してないよ…」


「え?でもさ…」


二口くんは少しかがみ、
わたしに視線を合わせる。


「悪い気してないっすよね?
てか、すみれさんも
オレのコト、
好きなんだと思ってました。」


…っ⁈⁈⁈


二口くんはわたしの反論も
やっぱり物ともせず、
さらりとまたとんでもないことを言った。


「で?どうなんすか?」


悔しいけど、
ニヤリと笑う二口くんのことばに
わたしは頷かざるをえない…。


「た…たぶん…好き。」


「えー?
”たぶん”じゃわかんないっすよー。」


ささやかなわたしの抵抗に
二口くんはまたまた唇を尖らす。


わたしは恥ずかしくなり、
わたしがはなれようとしたが、
二口くんはわたしの手をギュッとした。



「すみれさんっ‼︎」




「オレ…本気で好きっすから!」


さっきまでのからかう表情から一転、
ドキッとするような真剣な表情で、
もう一度二口くんに告白をされた。


そんな表情で言われたら…
わたしは降参するしかない。



わたしは素直に頷いて、
二口くんの手を握り返した。




---End---



/ 579ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp