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〜Lemon Candy Story〜

第26章 -残業-(黒尾/岩泉/花巻)


*おまけ*



-岩泉一×同期-


その後…





----------------------*


-すみれside-



岩泉に手を引かれて一緒に帰ったけど、
すぐに駅に着いてしまい、
路線の違うわたしたちは、
改札で別れなければならなかった。


岩泉の乗る路線の改札はまだ先だけど、
人通りが多いのもあり、
お互い自然に手をはなしていた。


「い…岩泉っ‼︎」


「…なんだよ?」


岩泉は返事をするが、
お互い顔を見るコトができない。


「あの…その…
なんで…手…繋いでくれたの?」


「…‼︎わ…わかるだろ⁈」


わかってるよ…たぶん合ってる…
でも、だからこそ、
ちゃんと岩泉の口から聞きたい。


勇気を出して岩泉を見つめ、
わたしはそれを視線で訴えた。



「…っ⁈(んな顔で見んなっつーの‼︎)
……うわぁ…っ…だから…その…っ…
好きなんだよ‼︎」


「…っ⁉︎」


思わずわたしは顔をあげた。


「だから…オレと付き合え。」


「はい。」


ためらうことなく出たイエスの返事に
岩泉は少し口元を緩めた気がした。


「よろしくな、すみれ。
じゃ、気をつけて帰れよ。」


暫くお互い無言だったけど、
岩泉はそう言うと、
わたしの頭をポンとして、
そのまま去っていった。





はぁぁ…かっこよすぎるよ…。




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