第7章 新しい学校←展開はやすぎとか言わんとってね
「なぁ、おいってば!!」
はっとして丸井の手を離す。
「ごめん、痛なかった?」
「いや、それは大丈夫なんだけどよ
何だよ急に引っ張って」
「あのさ、うちらが知り合いやってこと
秘密にしちょってもらえん?」
丸井は心底不思議そうな顔をしていた。
けど、私ははあくまで目立たないように
過ごしていたい。
始業式早々こんな目立つヤツらといたら
絶対それは無理だ。
イケメンは好き。
でも、好きなだけ。
めんどくさい事はなるべく避けたい。
「うち、あんま目立ちたくないがよね。」
「いやいやいや、その髪型してる時点で
目立たないとか無理だろぃ!」
的確なツッコミをありがとう。
けどな、前にも言ったが
赤髪のお前にだけは言われたくねーよ。
「さっきのやつも銀髪ロン毛やったやん。
とりあえず、あんま学校では関わらんといて。」
「んー、まぁよくわかんねーけど
そこまで言うんならわかったよ。」
「ごめんな。また東京まで来る機会
あるがやったら、また家寄ってってや。」
さすがに、学校から遠く離れた
自分の家なら学校のヤツらにもバレないだろう。