第5章 幼馴染みと思い〔前編〕
「……………」
「こんな夜更けに、どちらへ?盲目の侍さん」
「!!」
隊士達から聴いた情報
それは、また岡田が人斬りを横行していると言うものだった
「おやおや、またあんたかい?姫さん」
「"ソレ"を使うのも、程々にしなさいよ。最近、うるさい連中が増えてきてるんだから」
鬼兵隊と対立関係にある攘夷志士達が、最近様子がおかしい
おそらく、露見した……否、そのような雰囲気を察しているのだろう
「ご忠告ありがとう。けど、心配ないさ。どんな奴らも、黙らせるさ」
「"ソレ"を使ってか」
「ああ、そうさ。コイツとなら、俺は負けない。例えば、あんたでもね」
お互い、睨みを利かす