第26章 友達って、何人かでいいんだよ? (ミツバ編)
銀「で、屯所に居づらいから俺のとこに来たってわけか」
避難してきました。
『だって・・・あそこに居たら、じめじめしててカビが生えそうなんだもん・・・』
暗すぎて、こっちのテンションも下がるって・・・
銀「でも、家族が亡くなる辛さはお前も知ってるだろ?」
『う~ん・・・私の場合、辛かったってゆうか・・・憎いとしか思えなかったかな?』
銀「まあ、お前の家族の場合な」
私の家族は殺された。幕府の人間に・・・
『だから、攘夷運動なんてしちゃったのかな?・・・後悔はしてないけどね』
銀「へえ・・・後悔してねーんだな」
『うん。だって、銀時にも会えたし、ヅラや晋助にも会えたし・・・先生にも会えたから・・・私はみんなが家族みたいなものなんだよね』
総悟もそう思ってくれればいいんだけど・・・
銀「大分暗くなってきたぞ。戻んなくていいのか?」
『そーだね、帰るとしますか』
私は立ち上がり、大きく背伸びをした。
『またね、銀時』
そう言って出て行こうとすると、「瑠維」と呼ばれた。
『なに?』
銀「いつでも来いよ。遠慮とかいらねーからな」
そう言うと、後ろを向いて、頭をガシガシと掻いている。
『はいはい・・・照れなくてもいいのに・・・』
私は銀時の家を出た。