第25章 思い出って難しいよね (ミツバ編)
『総悟!!』
ありゃりゃ~・・・こりゃあ派手にやられてるな・・・
でも、骨も折れてないし、外傷が少し激しいだけか・・・
沖「瑠維・・・俺ァ・・・情けない奴ですねェ・・・」
とりあえず、総悟の部屋に連れていくために、総悟に肩を貸していると、突然そう言い出した。
『何で?』
沖「土方さんはいっつも俺の大事なモン、全部。横からかっさらっていくんでィ・・・」
『・・・ふうん・・・』
沖「いっつも、奪われたままだ・・・どうあがいても、取り返せねェ・・・」
『・・・うん』
沖「・・・興味ねェですかィ・・・どうせ、瑠維も、土方さんの所に行くんだろ・・・」
『・・・総悟はさ、いつまで子供なの?』
沖「・・・」
ようやく部屋につき、手当を始めていくが、何もしゃべらない。私も、総悟も。
今日の私は変だ。色々考えてしまう。きっと、こんなんで刀持ったって、ぶれた太刀筋にしか・・・ならないんだろうなぁ・・・