第7章 月島蛍1
はくはくと酸素を取り込もうとする口からは唾液が溢れ出る。
それを玲央さんが舌で舐めとってくれた。
『うん、甘いですね。イヤらしい蛍は好きですよ』
好き。
嬉しい、嬉しい。すごく。
愛しい人に好きって言われて貰って嬉しくない人なんていない。
月「あ、ぁんッ…ぼく、もすきっ大好き、んっアァッ…玲央さ、あんッ」
『ふふ、嬉しいです。ね、蛍…』
その言葉と共に、外される目隠し。
焦点が定まらず玲央さんの顔が見えない。
『もっとグチャグチャになって、感じてる顔、見せて?』
月「ぁ、あっ…あぁあッ…ん、はぁッひぁっ」
ナカを犯すのが激しくなる。
グリグリとイイところに何度も何度も玲央さんのモノが当たる。
定まってきた焦点。
ハッキリ見える玲央さんの顔。
あぁ、この顔、僕を欲しがってくれるこの顔が見たかった。
月「あ、玲央さっん…ひぁんッも、と…あ、ぁあッもっと、犯してっ」
『うん、たくさん犯してあげる。だから可愛く、俺を欲しがって下さいね?』
月「あ、ひぁッ…あんっん…!ンぅッあーッ」
重なる唇。愛しくて堪らない。
ずっとこの熱を感じていたい。
だから僕は、ずっと貴方を欲しがる。
…Fin.