第7章 【SO】黒尾鉄朗 ~君ノ熱ヲクダサイ~
俺が両手を広げると、渋々俺の胸に収まって抱きしめられてる彼女がちょっと顔を赤くしているから、愛おしくて仕方ない。
「なぁなぁ。」
『何?』
「チューして。」
『っ、、、、風邪ひいてるでしょ、、!』
「えー!、、、ダメ?」
『、、、、、。』
俯く彼女の顔を覗き込んで、額をくっつけて、無理やりこっちを向かせると、嫌でも視線が合っては一生懸命目を反らそうとしてくる。
『、、、、も、、なんなのよっ、、!』
「チューしちゃおっかなー、どーしよっかなー。」
『クロ、、おでこ、アツいよ、、、。』
彼女が心配そうな声で言う。
「心配してくれてんのか?」
『、、、そりゃあ、、、するよ。』
「さんきゅーな。」
ちゅっ、、、
『っっっっっ!!!!!』
不意をついて、目を開けたまま唇を重ねて、彼女を近くで見つめる。
あーヤバい、、、なんか唇の感覚よくわかんねぇかも。
熱上がってるのか?
『んっ、、、ね、、、クロ。、、、うつしていいよ?』
「んぁ?」
『風邪、、、、うつしていいっていってるの、、!』
なんだよそれ。
可愛すぎるだろーが。
俺はをベッドに押し倒して、もう一回深くキスをした。