第6章 木葉秋紀 ~片想い~
『ちょっと木葉!!はなしてよ!』
「やだよ。」
「ねぇ、好きなの?どうなの?」
『こーたろーは、、、、そんなんじゃないもん。』
「ふーん。」
『それに、アイツ、、、、今、彼女いるし。』
俺は彼女をを抱きしめる腕に力を込め、彼女の耳元で呟いた。
「じゃ、俺にすれば?」
『な!!!なんでそうなるの!!!木葉おかしいよ!はなして!!!』
だってさ、お前もどんなに想ったって手に入らないのわかってんだろ。
俺と同じように。
木兎にとってお前はただの幼馴染だし、俺にとってお前は、一生木兎の幼馴染なんだ。
彼女の顔をこっちに向かせて、その唇に自分のを押し当てた。
ちゅ、、、、、
「の事好きだからさ、俺。」
彼女は突然の事に驚いて目を丸くして俺の方を見ていた。
『、、、っ!、、、、、ひどいっ、、』
俺はまた彼女の唇にキスをした。
何度も何度も重ねて、彼女が苦しそうに口を開いた瞬間に舌を忍び込ませて、無理やりに絡める。
ちゅ、、、くちゅ、、、ちゅ、、、ちゅ、、、
「、、、、、好き、、、、、」
『ん、、、んっ、、、はぁ、、や、、、っ、、』
彼女の背中に回した手をTシャツの中に滑り込ませて、すべすべとした彼女の肌を抱く。
あぁ、もっと抱きたい。
自分のものにしたい。
そんで、、、、求められたい。
ブラのフォックを外してやりたいって衝動を必死で押さえて、俺は彼女の背中を撫でまわしながら、夢中でキスをした。
彼女はギュッと俺のジャージを掴んで、もう抵抗する事もなく涙を流しながら俺が贈るキスをされるがままに受け止めていた。
嫌われたって、別にいい。
だったら、俺の事、
ムカついて仕方なくて、頭から離れなくなるくらい、
傷つけてやる、、、、。
心臓が潰れそうなくらい苦しい。
恋なんてするもんじゃねぇな、、、。
end.