第6章 木葉秋紀 ~片想い~
どんなに想ったって、
どんなに願ったって、
無理なもんはある。
どんなに頑張ったて、
どんなに叫んだって、
伝わらないもんはある。
俺はそう思う。
『木葉!!、こーたろーどこ行ったか知ってる?』
「さーなァ。さっきまで赤葦と一緒にいたけど。」
『それがいないんだよー!!もー!!』
「そのうち戻ってくるんじゃなぁーい?」
は呆れ顔でため息をついて、木兎を探しに体育館を出ていった。梟谷バレー部のマネージャーで木兎の幼馴染でもある彼女は、俺が思いを寄せている相手だ。
部活が一緒だから、毎日会うし、話す。接点或るだけ、まだましだろって思うけど、それはそれで辛い事もある。
俺がどんなに彼女を目で追ったって、こっちを見てくれない。何故かって、、、俺が見ている彼女は、いつも切なそうな愛おしそうな表情で幼馴染を見ているから、、、。
赤「あの、木葉さん?」
「あ、ゴメン、なに?」
赤「さん知りません?」
「さっき木兎探してたけど、いねーの?」
赤「木兎さんなら、さっき戻ってきましたけど。」
「行き違ったのか?、、、俺探してくるわ。お前ら先に片付けしといてよ。」
赤「わかりました。お願いします。」
「おう。」