第2章 【SO】月島蛍 〜マワル、ユレル、ヲモイ。〜
「頂上だから。」
自分でジンクスの話した癖に、彼女は顔を真っ赤にして驚きを隠せない表情をする。
「ジンクス。」
ちゅ、、、
『、、ん、、あのっ、、、』
ちゅ、、、
『つきしま、く、、、ん、、』
「こうしてたら、高い所とか関係ないデショ。」
彼女の唇の隙間から、舌を侵入させ深いキスをすると、彼女は息を上げて、それに答える。
どちらからともなく、唇を離し、見つめ合い、また重ねる。
細い肩を抱き、熱い吐息が混じり合い、空いた手で白いワンピースから伸びた細い太腿を撫でると、とろけた顔をするからタチが悪い。
やらしい顔。
『ん、、、。月島くんしか、見えない。』
「いつも僕しか見えてない癖に。」
ちゅ、、、
、、、くちゅ、、ちゅ、、
観覧車は頂上を通過し、景気は次第に近くなる。
あと何分だろうか。
キスを重ねる度に、想いが形になっていく。
「さんのお願い、
叶えてあげてもいいよ。」
キミの笑顔の隣は、僕だけのもの。
end.