第2章 be on good terms with
そこにいる誰もが驚いたと思う。
カルマの事を、ここにいる誰よりも知っている私ですらこんなところに罠があるなんて思わなかった。
そして、カルマは続けて隠し持っていたナイフで追い打ちをかける。
しかし、それは先生は速さによってよけられてしまった。
「ぬう・・・」
「へえ。本当に効くんだこのナイフ♪」
カルマはいつも通り軽く笑う。
いつも自信満々な彼は、自分の作戦がうまくいって大喜びするほど子供ではない。
・・・でも、マッハ20の速度を持つ殺せんせーにダメージを与えた人を見たのは、これが初めてだった。
「でも、こんなことでそんなとこまで飛び退くって、ビビりすぎじゃね?」
カルマは殺せんせーに近づいていく。
「それに、こんな手に引っかかるなんて、もしかしてせんせー、ちょろいひと?」
カルマが怒りで真っ赤の殺せんせーの顔を覗き込む。
「カルマ、その辺にしておいて!」
「うん。今はこのくらいでいいかな・・殺せんせーってのがどんなのか大体わかったし、こんなんなら、俺やれるかも・・・♪」
「殺せんせーはそんなに甘くない」
カルマは、私の一言に少し驚いたような表情を見せたが、直ぐにいつものへらへら顔に戻って、
「あ、そう・・・んじゃま、この先生殺すためにプランねっとこ」
そう言ってカルマは歩いて行ってしまった。