第4章 人生最初

｢へ・・・へーちゃん?｣

「!な．．．なんだ??」

「あ、そのえっと、へーちゃん大丈夫だから」

「へ?」

予想外の事を言われ、素っ頓狂な声が出た。

「その、原田さんに、へーちゃんは島原に行ってるって聞いて」

「行ったちゃ、行ったけど」

｢その、経験ない女は嫌だって、聞いて、その｣

「?!」

意味のわからない言葉を述べるゆい

お、俺は経験も糞もねぇってのに、

「あ、あのな！俺が島原に行ってたのは、その付き合いで女とは、その
そういうことはしてねぇ」

「へ?」

驚いているゆい、なぜそんなに驚くんだよ

「だーかーらー！おれも、その、ゆいが．．．はじめて．．．だから」

はじめてという単語が、少し震えて、小さくなるのに気づく。

「そ、うなの、、、?」

「そうだよ！～っ言わせんな！」

「うん、私もへーちゃんがはじめて」

「っ！．．．いいか？」

「、、、うん」

その声と同時に、頷くゆいを見て、接吻をした。