第8章 おでこに…
結局、誰1人として
渋谷くんに対する
下手くその意味を
教えてくれへんまま
昼食を終えた。
今はそれぞれの教室へと戻る途中…
横「めっちゃ降ってるやん」
村「そろそろお日さんが恋しいよな」
丸「せやゆーても雨降らな困るしやね」
安「日本も忙しいな、晴れたり寒なったり降ったり暑なったり…」
大「なんで日本限定」
錦「天候は地球規模やで、章ちゃん」
なんて雨1つでも
会話は途切れさせない6人。
そんな6人の後ろを
気怠そうに歩く渋谷くん。
その渋谷くんの後ろを
自分はこの7人とは無関係です!という雰囲気を出しながら距離を取り歩く。
(今更、無駄な事かもしんないけど)
錦「すばるくん、大丈夫ー?」
渋「………何とか」
錦「ってか、離れ過ぎやろ!」
と、後ろを振り返ってる錦戸くんの声に全員が振り向く。
周りに居た数人の視線も
自分に向けられていて…
これじゃあ"無関係ですよ"オーラを
出してた意味があらへん。
村「そんなんしたら機嫌悪なるわ」
大「隣に居てあげないと」
安「何やったら寄り添ったげてー」
丸「こーんな風にっ」
と、横山くんの腕にくっついた。