第8章 おでこに…
手を繋いだまま
辿り着いた音楽室。
中には既に全員揃っていて。
明らかにこの時点で
アウェー感満載。
男の子に免疫無さ過ぎる私にとって
このドアの向こうは
まさしく地獄…
安「あっ、さんやん!」
丸「どうぞどうぞ、こちらでございますよ~」
「え、あ…」
目の前には渋谷くん
後ろは錦戸くん。
両サイドを
この2人で固められ
完全に逃げ場が無い。
幸いにも音楽室付近は
誰も居なくて
少し安心した。
いや、安心しても
既に渋谷くんと錦戸くんと
歩いてるところを見られてるから
安心とかいう話やあらへんけど…
村「図書室や言うてへんかったか?」
渋「官能小説あらへんからこっち来た」
横「どんな理由やねん、それ」
窓際辺りの席に座ってる
2人の元へ向かう渋谷くん。