第7章 勘違い。
横から頭を突かれ
慌てて振り向けば
渋谷くんが立ってた。
ちょ…急に現れるのはあかんって。
何の心の準備出来てへん…
渋「何回もおはよう言うとんのに無視するってどういう事や」
「えっ、あっ、す、すみません」
渋「そういう事する奴には…」
両側のほっぺたを摘まれ「こうしたる」と外へ引っ張られた。
ほっぺたを伸ばされた不細工な顔を見て
吹き出す渋谷くん。
ひどい。
笑うなら止めてよ。
渋「めっちゃ伸びるやん、すげぇ」
「痛いれす、離ひてくらはい」
渋「ほな、おはようは?」
「おはひょうごはいまふ…」
渋「朝の挨拶はちゃんとせなあかんぞ。幼稚園で習ったやろ」
「はい…」
渋「ん、えぇ子や」
と、離された手。
摘まれてたほっぺたがジンジン痛む。