第3章 昼休み。
あの後、いつものように授業が始まった。
朝1番の数学は頭に堪えたわ。
次の英語は得意中の得意やから好き。
その次の国語も、まぁまぁ好き。
そして、色んな意味を込めて
1番苦手である社会の授業が
たった今、終わったところ。
「(疲れた…)」
一気に体の力が抜ける。
がやがや、と騒がしくなる教室。
さ、お昼ご飯食べて体力付けて
午後の理科の授業に備えよう!
鞄からお弁当箱の入った
マイメロちゃんの巾着を出したら席を立ち
教室を出ようとしたところで
呼び止められてしまった。
「どこ行くねん」
もちろん、渋谷くんに。