第9章 好きなタイプ。
渋「中原と大倉は両想い、って事や」
なんて嬉しそうに教えてくれた。
りょ、両想い…
「えぇっ!?ほんまですか!?」
渋「ほんまや。大倉に頼まれてたとこやってん、中原に付き合ってる奴居るんかとか好きな奴居るんか聞いてくれへんかって」
「………やだ、めっちゃ嬉しい!」
渋「なんか喜び方可笑しない?」
「可笑しくないですー!」
嬉し過ぎてニヤけて来ちゃう。
香絵ちゃん、おめでとー!
両想いやって!
と、心の中は完全に祝福ムードで。
「ぐふふ、」
渋「なんやなんや、どうしてん。その笑い方」
「もう嬉し過ぎて、どうしたら良いの分かんなくて!」
渋「嬉しい笑いなんやな」
「はいっ!もう今すぐ香絵ちゃんに伝えたいです!両想いやでーって!」
渋「どんだけ嬉しいねんな、めっちゃ笑顔やん」
「そりゃあもうこんくらいですよ!」
と、目一杯腕を広げて嬉しさの度合いを表現する。