第9章 好きなタイプ。
渋「…………いつからや?」
「いつ、と言われましても…今日知ったんで、」
渋「は?どういう事?」
「中学の時からずっと一緒に居たんですけど…男の子にいじめられてた私を気遣ってくれて…そういう恋バナ的な事をしないでいてくれたんやと思うんです」
渋「………え?」
「え?あれ、私なんか変な事言いました?」
渋「聞きたい事あり過ぎて、話が全然分からん」
「ようはですね、私の大事な親友の香絵ちゃんの恋が実るように協力して欲しいです、という話なんですが…」
と、説明すれば安堵の笑みを浮かべた。
渋「何やねん、中原の話かいな…俺はてっきり…」
「(てっきり…?)」
渋「ま、そういう事なら協力するまででもあらへんぞ」
「え…?」
渋「相談する手間が省けたわ」
「ど、どういう…」
渋「そこは分かれや」
「す、すみません…今まで恋した事無かったんで、そういうところはイマイチ分かんなくて…」
と、自分の話をすれば「マジで!?」ってめっちゃびっくりされて…ちょっと恥ずかしかった。
高2で初めて恋した、なんて
やっぱり可笑しいやんね…