第2章 見た目。
渋「ここに居ったんや」
先に帰ったはずの彼が居た。
また全身が強張る。
なんで居るの?
渋「なかなか来うへんから、めっちゃ探した」
「ご…ごめんなさい」
と、謝ってはみたものの
謝る必要があったかな?
別に何かを約束してた訳ちゃうし…
あ、もしかして怖い?っていう
質問の答えが不服で
制裁を加える為に
わざわざ探したんかな?
それとも、カツアゲ?
どうしよ、手持ち1000円しかあらへん…
「ご、ごめんなさい!」
渋「は?」
「嘘つきました!ほんとは怖いです!」
近付いて来る渋谷くんが怖くて
咄嗟に日誌で顔を隠す。
だけど、足音は止まらなくて…
「お金なら渡すのでっ…殴るのだけは…」
しないで下さい、と言う前に
足音が止まった。