第9章 好きなタイプ。
渋「………それよか今からどないする?」
「へ?」
渋「教室には戻らんとなると、どこ行こかって話やん」
「え、あ、まぁ…はい、」
返事してみたけど…
まるで何もかも
知ってるような言い方やし
話の流れからして
一緒にサボるみたい。
渋「屋上や言うても暑苦しいしな…どっかあらへんか?涼しくて静かで誰も来んようなえぇとこ」
今日、人生初のサボりをした私に聞かれても
答えられる訳ないやんか。
涼しくて静かで誰も来んとこやなんて
そんな良い場所がどこに…
あっ!
「図書室!」
渋「図書室!」
お互い向き合って
クイズの答えが
分かったような
嬉しい声を出す。
声を出したタイミング
文字数も全く同じって…
なんかちょっと嬉しいかも。