第9章 好きなタイプ。
背中がぞわっとなり
全身に鳥肌が立つ。
はぁ…
ほんとに嫌や。
香絵ちゃんが休みだった3日間
社会授業があったんは1日だけやってん。
しかもタイミング良かったのか
今滝先生の受け持つクラスの子の中に
1年の時ちょっとだけ喋った子が居て。
その子が今滝先生に用事があったから
一緒に職員室へ来たから
触られる事無くてラッキーやったのに…
最悪や。
両手で私の手を包んで
手のひらを撫でる。
その行動を見て
心の中で思いっ切りため息を付き…
「…………何でしょうか?」
自分の中で最上級なくらいの作り笑いをする。
鳥肌に気付かれへんか
ヒヤヒヤしながら。
今「渋谷と付き合ってるのか?」