• テキストサイズ

初 恋 ア ン ブ レ ラ

第2章   見た目。


渋谷くん、ちゃんと板書してるんや。

ノート写させて貰っといて
こんな事を思うのは失礼やけど。

そう言えば、渋谷くんって
授業をあまりサボったりせぇへんよね。

ワルそうな人は
サボりの常習犯ってイメージがあるだけに
そういうとこも含めて
"意外やなぁ"と思ってしまう。

見た目で人は判断したらあかんって言うけど
その通りやなぁ、なんて。









 「あ、あのっ」



写し終えたから
ノートを返すために後ろを向くと
机に突っ伏して気だるそうにしてた。

しんどいんかな…?









渋「…………ん?」


ムクッと顔だけを起こす渋谷くん。

凄い怠そうにしてる。

授業中は普通やった気がするんやけど…










 「だ、大丈夫ですか…?」

渋「ん…大丈夫…で、何」

 「ノート、写し終わったんでお返ししようかと…」

渋「あ、もう終わったんや」



早いな、なんて言いながら
体を起こして椅子にもたれる。

ほんまに大丈夫なんかな?

ちょっと心配になって来た。
/ 256ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp