第14章 【譲れない戦い】青学36 VS・・・?
ふー、やっぱり英二は油断出来ないや
一瞬の気の抜きさえも君の前では見せられない
あっという間に命取りになりそうだよ・・・
でも・・・僕に勝つのはまだ早いよ
・・・英二は並みの精神力じゃない
この試合・・・ここが勝負を左右する
「断ち切る!!」
「ツバメ返し・・・」
「やはり立ちはだかるか・・・天才、不二周助・・・」
「英二の反撃も・・・ここまで・・・か・・・」
くっ・・・ここで不二なんかに・・・負けてらんないじゃん・・・
そう、負けてらんないじゃん!!
不二!!この菊丸様のアクロバティックで成敗しちゃる!
「菊丸バズーーーカ!!!!!」
「え、英二が来た!!」
「アイツ・・・とうとうここまで!!」
英二・・・君ってやつは・・・
君を倒した先に・・・更なる高みがあるのなら
僕はそこへ行く!!
「・・・こ、ここまできてまだあんな手を・・・」
「不二で・・・決まりだな・・・」
「英二も頑張ったが・・・やはり天才、不二には勝てないか・・・」
いや、まだだ・・・自分でも信じられないや
ここまで来ても・・・まだやれる!!
「菊丸ビーーーーム!!!!!!!」
場内が静まりかえる・・・
まるで水を打ったようだ
そして・・・
英二が特大のガッツポーズと歓喜の叫びを上げると同時に、生徒達の歓声と悲鳴が戻ってきた・・・
「やっほーーーい!!不二に、不二に勝ったぞー!!」
「ふ・・・英二・・・キミも食えないやつだね・・・」
「ふふ~ん、残念無念、また来週~♪」
「英二!すげーな!!」
「不二くんもさすがだったわ!」
「2人とも凄かった!」
2人に惜しみない拍手が送られているなか、1人の女性が英二に歩み寄った・・・