第1章 夏の思い出作り(赤)
「では!ちゃうわ。泊まれるとこ無いんにどこ行くつもりやねん」
「そこら辺ブラブラして一夜を明かします」
「アホか。そんなん襲ってくれ言うてるようなもんやんけ」
「仕方ないじゃないですか。どっかの変態が意地悪するから終電乗れなかったし」
キッ、と睨む。
送って貰っといてなんやけど…
この変態さえ居なければ
絶対、電車に乗れてた…!
「んなら、用意したるわ。泊まるとこ」
「え…?」
「やから、乗れ」
「えっ、ちょっ、あっ」
返事してへんのに
背中に担いだ荷物を取られて
無理矢理、助手席に押し込まれ
ドアを閉められてもうた。