• テキストサイズ

虹 色 の 恋 物 語 。

第1章 夏の思い出作り(赤)


 「ねぇ、喉渇いたぁ」

 「じゃあ、俺なんか買って…」

 「あ、私行くから。ゆっくりしてて!」

 「そう?じゃあ、かき氷イチゴよろしくねぇ~」

 「はーい」





財布持って、この焼け付くような暑さの中
逃げるように走ってく。

可奈の「あんたが行きなよ」という目線に耐えれなくて。


何が嬉しくて、独り身なのに
友達カップルと海に来なきゃなんないの。
しかも、2泊3日の旅行で。

海なんか日帰りでいい。

虚しいだけやんか。










 「暑い…」



あの2人が海に入っていちゃいちゃしてるのを

シートを轢いたパラソルの下で
ずっと眺めてただけやから汗だく。

水浴びたーい。
カップルだらけの海に入んのも嫌やけど…


なんて、心の中で愚痴ってたら
こじんまりとした海の家が見えて来た。


あそこでいいや、と駆け寄って行く。
/ 260ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp