第1章 夏の思い出作り(赤)
それってのは
コンビニとかで
よく見る花火セット。
お土産コーナーに
めっちゃ置いてあったらしい。
「早くしましょ!早くやりたい!」
「いちいちエロいやっちゃやな。分かった。花火楽しみなんはよう分かったから落ち着け」
と、笑いながら
お店前の少し段差のところへ
腰を降ろした。
いちいちエロいってどういう事?と
問い質したいとこやけども…
煙草を咥えて
ジッポで火を点ける仕草を見つめる。
「………ん?どうした?」
「かっこいいな、と」
「俺が?」
「はい。煙草吸う姿はドキドキします」
「へぇ〜…ほんならバンバカ吸ったんねん」
なんて笑う変態に
胸がきゅんとなったのは内緒。