第1章 夏の思い出作り(赤)
「……………早くしましょ!」
手を振り払う事もせず
何だったら
気付かれへん程度に
握ってみたり…
したけども
特に何も言われる事もなく。
「………腕千切れる」
「非力過ぎでしょ」
「うっさい。いざって時為に体力残しとかなあかんやろが」
「そのいざって時が今かと」
「今日の夜や、俺的には」
「いやいや…今ですし、大体夜に体力使うってそう無いですから」
「何言うとんねん、あるやろが!!男と女が…………っだ!!」
途中で変態の言いたい事に気付いて
足を思いっ切り踏んづけてやった。
相当痛かったのか
バケツを置いて蹲ってる。