第12章 新しい日常。
ピピピッと鳴り出した
充電器を差し込んだままのスマホ。
目を覚ませば
まず最初に飛び込んで来るのは
薄明るい部屋の天井。
カーテンの隙間から零れる外の光。
それらは全部
毎朝見る光景で。
まだ頭が覚醒してない状態で
スマホのアラームを止めてから
体を起こす。
いつもならすぐに
ベッドを降りて洗面所へ
行くんだけども…
今日は違う。
「…………………」
隣へ目をやれば
こっちを向いてる寝顔。
ほんと男前だなぁ…と
改めて感心しちゃうくらい
眉目秀麗という言葉がぴったり。
朝から渋谷さんの顔を拝めるなんて
すっごい幸せだし嬉しい。
(しかも寝顔を!)