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今 夜 か ら は 。

第10章 抑え切れない気持ち。


 「…………鍵、出せるか?」



無言の空気を打ち切ったのは俺で。

そんな俺の問い掛けに「開いてます…」というか細い声が返された。

ドアノブに手をかけて回せば
すんなりと開く。


鍵も掛けんと外に出るとか危ないやろ、なんて
保護者みたいな小言は飲み込み…












 「後は1人で行けるやろ」



玄関口で止まり
肩から腕を下ろす。

部屋の中まで着いて行きたい。

心配やから…



というのは表向きな理由で
ほんまは一緒に居りたい。
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