第10章 抑え切れない気持ち。

　「ほんなら割り切り紹介しよか？」

　「いや、えぇわ」

　「遠慮せんでえぇって！女の傷は女で癒やすんが1番なんやで！」




そりゃあ、まぁ…そうかも知れんけど…


もうな、無理やねん。

あの子の良さを知ってもうた以上
他の女を抱く気にならんわ。



何回も俺を呼ぶ
泣きそうな切ない声。

俺だけを見る潤んだ目。

柔らかい肌。

重ねた体の温もり。


思い出しては
体を熱くさせる…



今日1日、ずっとこんなんや。