第9章 溢れる想い。
「余計な事が気にならんくらい俺の傍に居りたくなるように…」
と、言い終わったあと直ぐ
唇に一瞬だけ触れる、柔らかいもの。
それは渋谷さんの唇で。
今、私は"キス"をされたんだ…
心の準備を全くしてなかったから
ただ動揺して瞬きと鼓動の回数が増える。
そんな私に、ふっ…と笑みを浮かべ
また唇を重ねて来た。
次は角度を変えたりして
深く口づけられてく。
そして、唇が離され…
「他の奴になんか絶対渡さへん…」
と、頬を包んでた両手は背中へ回り
隙間なくきつく抱き寄せられた後
3回目のキスが始まった。