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今 夜 か ら は 。
第9章 溢れる想い。
「どうぞ、」
「………お邪魔します」
開けて待ってくれているドアの向こうへと
足を1歩踏み入る。
当然、真っ暗。
電気のスイッチの場所は
だいたい分かるけど
他所様の家なんだから
勝手に点けるのは良くない。
男の人の部屋って
信ちゃん以外の人は初めてで
もう緊張で背中に変な汗が…
「もっと中に行ってくれな、入られへんやん」
「っあ、ご、ごめんなさい」
慌てて1、2歩移動すれば
渋谷さんが入って来て
玄関のドアが閉まる。
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