第8章 好きなように。
『落としたんか?』
「や、落としたとかでは無い。多分、会社にあるはず」
『曖昧やなぁ…で、鍵貸せっちゅー事やろ』
「うん。さすが信ちゃん!今から行っていい?」
エレベーターホールに着き
下へ降りるボタンを押した。
早く来ないかな…
『えぇけど、俺は居らんからな』
「えっ、なんで!?」
『出張や。そん代わり光紀が居るわ、チーの世話頼んでるから』
「じゃあ、今日はみっちゃんと寝ようかな」
『鍵貰ったら帰れ』
「ケチー」
『ほんなら光紀に連絡入れとくから』
「うん、ごめんね」
と、電話を切ったらエレベーターが来た。