第7章 どこまでも主役になれない。
「はぁ…」
ポフッと枕に顔を埋める。
カーテンの隙間から漏れる光は
既に朝を迎えてる証。
あの後、図々しくも
マンションまで送って貰い
ちゃんとお礼と謝罪をして
先に部屋へ戻った。
寝ようとしても
何だかモヤモヤして眠れず
結局、一睡もしてない。
今日が日曜日で良かった。
夜ふかししたまま
仕事するのはきついもん。
「……………」
無意識に隣の壁を見つめた。
冷静になればなる程
昨夜の自分の言動や最初からの事
全ておかしく思える。
主役になり損ねた自分には…
「ばっかみたい…」
これ以上の言葉が見つからなかった。