第7章 どこまでも主役になれない。
「大倉狡いぞっ!俺もするし!ほら、章ちゃんもしよ!」
「え、あっ、えぇんかな…?」
申し訳なさそうに
私を見た安田さん。
そんな安田さんを立ち上がらせて「いーんです、いーんです!」と丸山さんが背中を押して近付く。
「因みに僕もお願いしまーす」
「じゃあ、1人だけ知らんのも悲しいし俺も」
と、丸山さんと横山さんも寄って来て
5人のイケメンに囲まれるという
誰もが羨ましくなる状況に。
こんな状況は中々無い!
むしろ初めてで
目のやり場に困る…
なんて思っても
気になるのは
この輪を少し離れたとこにいる渋谷さん。
眉間に皺を寄せて怖い顔。
「………先に外出とくわ」
と、私なんかに目もくれず
ダウンを着て部屋を出て行った。