第7章 どこまでも主役になれない。
それはそれで困る。
只でさえ
キスしてない事を
信じて貰えなくて焦ってたから。
今、誤解が解けて
少しだけ安心した。
「ほったらかしにされてた分、ちゃんと相手して貰うんやで?ちゃん」
「え、あ、は、はい、大倉さん」
「飯会、忘れんといてや」
「は、はい、錦戸さん」
「………じゃあ、月曜日な。明日は用事があるから連絡してくんなよ」
「はいはい。あ、ちゃん帰る前に番号交換しようやぁ」
ドアへ向かおうとした渋谷さんは
動きを止めて大倉さんを見た。
背中しか見えないから
どんな表情をしてるか分からない。