第7章 どこまでも主役になれない。
「行くで、ちゃん」
「え…?」
カラオケ本の下にある1万円を取り
私を立ち上がらせたら「あれ?一緒に帰るん?」なんて問いかける声がして。
そこへ視線を向ければ
不思議そうにしてる
大倉さんと目が合った。
「連れて来たんやから送るのが常識やろ。置いてったら酒呑まんと居った意味あらへんやんけ」
「ちゃん良かったやん、送って貰えるって!」
「え、あ、はい」
「………どういう事?」
答えて良いのか悩み始める。
悩む必要は無いんだろうけど…
こんな時ベロベロに酔っぱらってたら
送って貰えるか不安でした!とか
はっきり言えるのにな。
酔いはちょっと覚めてて
頭の中は変に冷静だから困った。