第7章 どこまでも主役になれない。
そぉっ…と目を開けたら
渋谷さんの顔が近過ぎて驚く。
おでこが温かくなったのは
渋谷さんのおでこが
くっつけられてるから。
「なんで亮とキスしてん」
「…してません。キスはお付き合いする人とって決めてるので」
「ほんなら、さっきのは何?してたようにしか見えへんかったけど」
「あれは…目を閉じてって言われたからしただけです」
「そんな分り易い嘘…誰が信じんねん」
錦戸さんのおかげで
渋谷さんと喋れた。
だけど、私が求めてたのは
こんな責められるような会話じゃない。
ほんとにキスなんかしてないのに…
「………すみません…」