第7章 どこまでも主役になれない。

大倉さんがぐったりしてようが
横山さんが苦笑いしてようが
丸山さんがノリノリだろうが
安田さんに錦戸さんが甘えてようが
どうだっていいし
何と思われたっていい！

引くなら引けばいいじゃないか！


と、ビールの入ったグラスを手にした時…










「うわ、暗っ！えっ、何これ」



ドアの閉まる音と
そんな声が聞こえたのは同時で。

目もくれず
グラスを口へ持って行く。