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今 夜 か ら は 。

第7章 どこまでも主役になれない。


 『すばるくん、どこ行くんー?』

 「トイレや」

 『えー?なんてー?』

 「トイレ!」

 『そうなんやぁ、行ってらっしゃーい』



歌うのを途中で止め
立ち上がった渋谷さんと
マイク越しに会話する錦戸さんの声が
部屋に良く響いた。

こっちに向かって来る渋谷さんから
メニューのピザ系のところへ目線を落とす。

それでも視界の上の方に
膝辺りが見えていて…












 「(早く出て行って…)」



と、祈る。

ガチャッとドアが閉まるのを
耳で確認してから顔を上げた。
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