第7章 どこまでも主役になれない。
ん?
あ、この曲にしよ。
好きなアーティストさんの曲を履歴で見つけ
仲間発見!なんて嬉しくなった
早速、その曲を送信してみると
画面に曲名が表示され
タイミング良く横山さんが歌い終わる。
「次は、我らがアイドルちゃんの番ですよー!」
渋谷さんの真向かいに居る
丸山さんの声で
5つの視線が向けられた。
1番見て欲しい人の視線は
ずっと画面を見たままで…
その後ろ姿に
またもや胸を痛ませる。
知り合って
まだ1週間だけど
気になって気になって仕方なかった。
あの笑顔を
ずっと隣で見ていたい、なんて願いも
叶いそうにない…