第7章 どこまでも主役になれない。
「ちゃん、何か食べる?」
「ちゃん、何歌うー?」
帰ろう、と決めたはずなのに
何故かカラオケをしに来てる。
左では錦戸さんが
メニューを見せてくれいて…
右では安田さんが
歌本を開いて見せてくれてる。
8人部屋があるにも関わらず
混んでるから、と
通されたのは
20人くらい入れそうな大部屋。
なのに、一部で固まってるから
だだっ広くなってたり。
なんでカラオケになったかと言うと…
大倉さんがいきなり「歌いたーい」と言い出して
私は帰ると伝えたはずが
錦戸さんと安田さんに両サイドを固められ
強制的に連れて来られたの。
そして、その2人に挟まれて座ってるという。