第7章 どこまでも主役になれない。
見てるというか
むしろ、睨んでる?
こんな表情もするんだ、安田さんって。
ずっとニコニコしてるイメージだからなんか残念。
そんな安田さんの事を
気付いてるはずなのに…
「おんぶしたくらいや」
「おんぶ!?」
「どうせ、お酒飲んでちゃんに触りたくなったんちゃうか?」
「ちゃうわ。ちゃんからおぶさって来たんやからな。えぇやろー?」
「えー、そうなん!?ちゃんってば、やらしー!!」
「なっ…やらしくないですっ!!」
渋谷さんは横山さんと大倉さんと
言い合いをしてて
いつの間にか私まで巻き込まれていた。