第6章 用意された舞台。
「ごめん、もっと不純な動機があるんか思った」
「えー、ひどいなぁ。まぁ、ちょっとはありますけどぉ」
「あるんかい」
2人の会話のテンポから
かなり仲良しなのが伝わる。
こないだのお鍋の時も思ったけど
渋谷さんとこの会社の人達は
先輩後輩関係無く
仲良しなんだろうね。
うちの会社も
負けてはないと思うけど。
「あっ!」
「どうしました?」
「新喜劇始まっちゃう!」
「そりゃあ大変だっ!」
「と、とにかくありがとうございました!」
談笑してるのを
微笑ましく眺めてる場合じゃなかった。
2人から荷物を受け取って会釈し
急いで部屋へ入る。
土曜のお昼は
やっぱり新喜劇でしょうよ。