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今 夜 か ら は 。

第4章 お鍋の日。


 「うわぁぁぁあっ!」



ぱちっと目を開け
座ったまま
勢い良く後退りし
唇を腕で拭く大倉さん。

そんな大倉さんに
横山さんが
頭を叩いて何か言ってた。


だけど、その声が耳に入って来ないのは…















 「呑み過ぎたな」

 「ごめんなさい…」



後ろに居る渋谷さんへ
全ての神経が向いてるから。

唇に触れてる指
背中にある温もりに
心拍数は
ただただ上がってく。

今までに経験した事のない密着度。

微かに香る渋谷さんの匂いにも
全身でドキドキしていた。
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